L晶討論会講演数推移 ― 2006/04/29 20:23

図のL晶討論会の講演数の推移を示す。データは不完全で、手元に転がっていたL晶討論会の予稿集から数を起こしている。
97年までは単調に増加しているように見える。94年の東京が前後に比べて数が少ないのは、この年は、化学会の連合討論会の一環としてではなく、独立に行われたためだろうと思う。決して、学生さんが前年度の北海道でお金を使い果たしたわけではないと思う。
講演数は2001年の埼玉をピークにその後は230程度で推移している。98年の大阪から(富山のデータがないけれど)01年の埼玉を除くと、84年からのデータの上にのるようにも見える。これが、多分偶然だと思う。
口頭講演がもっとも多かったのは、データがある範囲で97年の東京である。それ以降は、口頭発表は減少傾向にある。これが良いことかは…、よく分からない。
06年の秋田がどのような数になるかは、現時点では分からないけれど、予想としては、総計で240程度で口頭、ポスターが各120程度と思えばよいかと考えている。
講演数にしめる企業の発表割合 ― 2006/04/29 20:31

講演数の推移を調べるついでに、講演にしめる企業の発表の割合も拾ってみた。企業の発表には、企業単独、大学等と共同(発表は企業)、大学等と共同(発表は大学棟)がある。ここでは、発表者が企業の方と思われるもののみをカウントしている。
紺がL晶討論会全講演数(口頭・ポスター含む)、赤が企業の発表、そして、黄色が企業の発表の割合である。
結果は、かなりショッキングなものであった。うすうすは感じていたけれども、ここ数年、企業の発表件数・割合が非常に少ない。
長期的な傾向を見ると、90年代中頃までは企業の講演は3割をしめていた。それが、90年代後半から200年頃には、約2割となり、01年から1割以下に低下した。
日本の液晶産業が撃沈したのが02年のあたりだったと思う。しかし、今回のデータを見ると、徴候は前年に出ていたように感じられる(ちなみに、01年のL晶討論会は、首都圏であったにもかかわらず、参加者が少なく、赤が出ているはずである。)。そして、その後、企業の発表数は復活していないわけで、これは、学会の基盤を何処に置くかにも関連して、頭の痛い問題だと感じる。
最近のコメント