楽しさは理科好きをうむか? ― 2006/09/10 11:08
表紙下の左2つの広告内容は比較的容易に定まったのだけれど、右下の広告はなかなか定まらずにいた。一時は、パワーポイント絶対主義の枠に入れた、計算尺と烏口を独立させて、「もう、有効数字を超えた桁には悩まされない!」などというコピーを入れようとも思ったのだけれど、あんまりぱっとしないので、ふと思いついた現行のものとした。
ちなみに、あそこに記してある現場の声はほぼ実話である。理科離れ対策として、子どもに楽しく『科学』体験をさせる動きが活発になっているけれども、個人的にはかなり疑いを持っている。
あの運動の作業仮説は、楽しいことから興味がはじまる何だけれども、その作業仮説が必ずしも確かめられていないどころか、実際には、その場限りに近い楽しさは、論理的な思考から目をそらし、むしろ、本当の理科学習の妨げになる危険性があるのではないかと思っている。
こんな事を思うようになったのは、昨年に、とある小学校で出前授業をしたためで、「液体窒素で…」という授業プランに対して、「昨年にT芝科学館で液体窒素の実験は見ている。その時は子どもは目を輝かせて喜ぶけれども、教室に戻ってくると、それは別世界の出来事になってしまい、日常の理科学習にはまったく繁栄されない。そういう目を引くようなことよりは、日常の理科の学習に繋がることを、それも繰り返しを含めてやって欲しい」というリクエストがでた。また、「世の中には液晶があって、物質は三態ではない。」という知識の提示については、「例外ない事象なら説明して頂いて結構だが、すべての物質でそうなるのでないなら、それは説明しないでくれ。そういう知識を身につけると、中学で物質の三態を教わるときに、知識だけで、例外を持ち出してしまい、学習がやりにくくなる」との指摘を頂いた。で、それから3日間でストーリーを立て直して、何をやったかについては、
http://www.titech.ac.jp/publications/j/techtech08/06_1.html
に出ているのだけれど、それ以来、理科好きプランには非常に疑問を感じるようになってしまったのだ。例えば、最近は、子どもに不思議さを感じさせるといって、M下がO台場で何やらやっているけれど(見に行ったことがないので誤爆になるかもしれないけれど)、あれなんかも、本当の不思議さやら、観察とは別の、子どもに誤解をあたえるようなものでしかないような気がする。多分、コンピュータを使ったシミュレーションを見せるよりも、アリが以下にすごいもので、人間の手ではとても作れないものであることをきちんと説明する方が、子どもは自然に対する畏敬の念をもち、正しい意味での科学(技術でなく)に目を向けるのだろうとおもうけれどもどうだろうか。
ちなみに、あそこに記してある現場の声はほぼ実話である。理科離れ対策として、子どもに楽しく『科学』体験をさせる動きが活発になっているけれども、個人的にはかなり疑いを持っている。
あの運動の作業仮説は、楽しいことから興味がはじまる何だけれども、その作業仮説が必ずしも確かめられていないどころか、実際には、その場限りに近い楽しさは、論理的な思考から目をそらし、むしろ、本当の理科学習の妨げになる危険性があるのではないかと思っている。
こんな事を思うようになったのは、昨年に、とある小学校で出前授業をしたためで、「液体窒素で…」という授業プランに対して、「昨年にT芝科学館で液体窒素の実験は見ている。その時は子どもは目を輝かせて喜ぶけれども、教室に戻ってくると、それは別世界の出来事になってしまい、日常の理科学習にはまったく繁栄されない。そういう目を引くようなことよりは、日常の理科の学習に繋がることを、それも繰り返しを含めてやって欲しい」というリクエストがでた。また、「世の中には液晶があって、物質は三態ではない。」という知識の提示については、「例外ない事象なら説明して頂いて結構だが、すべての物質でそうなるのでないなら、それは説明しないでくれ。そういう知識を身につけると、中学で物質の三態を教わるときに、知識だけで、例外を持ち出してしまい、学習がやりにくくなる」との指摘を頂いた。で、それから3日間でストーリーを立て直して、何をやったかについては、
http://www.titech.ac.jp/publications/j/techtech08/06_1.html
に出ているのだけれど、それ以来、理科好きプランには非常に疑問を感じるようになってしまったのだ。例えば、最近は、子どもに不思議さを感じさせるといって、M下がO台場で何やらやっているけれど(見に行ったことがないので誤爆になるかもしれないけれど)、あれなんかも、本当の不思議さやら、観察とは別の、子どもに誤解をあたえるようなものでしかないような気がする。多分、コンピュータを使ったシミュレーションを見せるよりも、アリが以下にすごいもので、人間の手ではとても作れないものであることをきちんと説明する方が、子どもは自然に対する畏敬の念をもち、正しい意味での科学(技術でなく)に目を向けるのだろうとおもうけれどもどうだろうか。
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