一聞は百見に勝ることもある ― 2006/09/10 11:07
パワーポイント絶対主義というのは、本当にWeb上にあるテキストだ。ここ何年かの間に、学会発表は、OHPからPCに接続したプロジェクターにほぼ完全に移行し、パワーポイントが発表の主流になっている。もちろん、便利だし、動画なども容易に示せるので、PP+PCが主流になったのだろうけれども、それによって、プレゼンテーションが良くなったかというと、少しばかり疑問がある。
たしか、「物理の散歩道」の第何巻かに、テレビとラジオの情報伝達量を比較した議論があった。百聞は一見にしかずという諺もあるように、一般には視覚情報の方が耳からの情報よりは情報量が多く、分かりやすいと信じられている。これに対して、ロゲルギスト某氏は、「犬は味覚がないので、苦いものでも平気で食べる。」という情報をラジオで伝えることとテレビで伝えることを考えると、ラジオの場合には、そのまま文字情報として伝えれば良いのに対して、テレビではそれを示すような実験を提示しなければならず、伝えたい事柄に対して必要が時間が多くなる上に、やり方によっては、伝えたい事柄以外に(かわいい犬だとかいう感想などに)視聴者の目がいっていしまい、情報の伝達効率が極めて悪くなる可能性を指摘している。
かつては、何葉かの写真で状況の変化を示すのが普通だったけれど、最近は、動画で示すことも多い。動画になると、確かに、分かったような気にはなるのだけれど、ある瞬間の細かい情報を拾い出すことは困難になるし、シート1枚で複数の写真を見せるのに比べると、平均して長い時間が必要になる。それに見合う情報を提供できているのかは再考してもよいのだろうと思う。
たしか、「物理の散歩道」の第何巻かに、テレビとラジオの情報伝達量を比較した議論があった。百聞は一見にしかずという諺もあるように、一般には視覚情報の方が耳からの情報よりは情報量が多く、分かりやすいと信じられている。これに対して、ロゲルギスト某氏は、「犬は味覚がないので、苦いものでも平気で食べる。」という情報をラジオで伝えることとテレビで伝えることを考えると、ラジオの場合には、そのまま文字情報として伝えれば良いのに対して、テレビではそれを示すような実験を提示しなければならず、伝えたい事柄に対して必要が時間が多くなる上に、やり方によっては、伝えたい事柄以外に(かわいい犬だとかいう感想などに)視聴者の目がいっていしまい、情報の伝達効率が極めて悪くなる可能性を指摘している。
かつては、何葉かの写真で状況の変化を示すのが普通だったけれど、最近は、動画で示すことも多い。動画になると、確かに、分かったような気にはなるのだけれど、ある瞬間の細かい情報を拾い出すことは困難になるし、シート1枚で複数の写真を見せるのに比べると、平均して長い時間が必要になる。それに見合う情報を提供できているのかは再考してもよいのだろうと思う。
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